低侵襲手術について
低侵襲手術とは、体に負担が少ない患者さんに優しい手術のことです。
その中心となるのが腹腔鏡手術で、体に数ヶ所の小さな穴をあけて炭酸ガスを腹腔内の空間に注入し、内視鏡を挿入して行う手術手技のことです。
皮膚は可能な限り切る範囲を減らし「傷が小さく痛みが少ない」「開腹手術と比較して回復が早い」「術後の臓器の癒着が少ない」など、患者さんにとってはメリットが大きな手術方法と考えられています。
しかし、病気の種類や進行度によっては開腹手術が必要になることもあります。また、開腹手術よりも一般的には手術時間が長くかかることが多いです。
東京曳舟病院では、移転前の白鬚橋病院で 2016 年から幅広く腹腔鏡手術を導入しました。
主な手術として、腹腔鏡下の虫垂切除術、胆嚢摘出術、胃切除術、大腸切除術、食道裂孔ヘルニア修復術、鼠径ヘルニア修復術、腹壁瘢痕ヘルニア修復術、腸閉塞手術などを行い早期の離床と入院期間の短縮ができました。
今後も東京曳舟病院では、それぞれの患者さんに最適な治療を考えながら、安全を最優先に腹腔鏡手術を地域の医療として提供していきたいと考えております。