MRI(磁気共鳴画像装置)
MRI は強力な磁石の力を利用して、あらゆる角度から体の断層画像を撮影することができます。磁気を使用するため被曝はありません。当院ではフィリップス社の 1.5T MRI 装置を導入して、体幹部(肝、胆、膵、腎、子宮、卵巣、膀胱、前立腺など)において高い空間分解能と高い S/N の画像が得られるようになりました。頭部領域や脊椎・四肢関節領域においても画質が向上しており、頭部の血管や下肢の血管など造影剤を使用しないで撮像することが可能です。
CT(コンピューター断層撮影)
当院では、シーメンス社の 128 スライス CT 装置を導入しています。この装置は X 線被ばく低減機構「Adaptive Dose Shield」装備しており、これまで見過ごされていた画像再構成に不必要な X 線照射を遮断し、被検者の被ばくを最小限に抑えます。また、全身用 64ch マルチスライス CT 装置と併せ、高性能ワークステーション「SYNAPSE VINCENT 富士フイルム社製」を導入しています。
- SIEMENS SOMATON Definition AS+
- 三次元画像解析ワークステーション SYNAPSE VINCENT
マンモグラフィ
マンモグラフィ(乳房 X 線検査)とは、乳房の触診でしこりや皮膚のひきつれが見つかった時に、がんかどうか調べるために行う検査です。乳房を機械に挟むようにして X 線を撮影します。当院では、最新型のトモシンセシス機能つきマンモグラフィ装置を導入し、乳房などの軟部組織の微妙な濃度差を画像化します。低被ばくで高品位なマンモグラフィ画像が撮影でき、微小石灰化などの早期乳腺疾患の発見・治療に役立っています。
外科用 X 線撮影検査
外科用 X 線撮影装置は移動式の X 線透視及び撮影用装置です。主に整形外科の手術に使用され、術中の固定位置が透視画像で確認できます。手術台に対応できるように C アーム形状をしているのが特徴です。
X 線テレビ透視検査
TV 装置はリアルタイムでの透視観察が可能で、代表的な検査に胃や腸のバリウムの流れを見るための検査があります。また泌尿器などの造影検査、骨折・脱臼の整復、内視鏡カメラが体の中のどの位置にあるか確認する等、多目的な装置です。
また骨粗鬆症による骨折の危険性を予知するための、骨の強度(骨塩量の測定)を調べることが出来ます。
血管撮影検査
血管撮影装置を使った IVR(外科的手術をせずに血管造影検査の技術を応用し治療する)の飛躍的進歩により、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳梗塞などの脳血管疾患や、腹部の腫瘍などに対する超選択的抗腫瘍薬動注、栄養血管塞栓などの治療にも利用されています。また、心臓の血管の狭窄部を広げる目的で、バルーン(風船)やステント(拡げるための金属)を用いた治療にも利用します。
装置はバイプレーンタイプの血管造影撮影装置が 1 台とハイブリッド手術室環境に適した多軸血管撮影装置が 1 台です。
- SIEMENS Artis Q BA Twin
- SIEMENS Artis zeego
一般撮影検査
一般撮影装置は放射線科で最もよく行われる検査で、依頼に応じて胸部や腹部、手や足など、様々な部位を撮影します。
検査時間が比較的短く済み、情報量も多い検査なので様々な疾患の初期診断において欠かす事の出来ない検査の一つです。
当院の装置は従来(CR システム)と比べて、少ない X 線量での検査が可能で高精細な写真を得ることができる FPD(フラットパネルディテクタ)を導入しました。
入院患者さまで、撮影室への移動が困難な方には移動式のポータブル X 線装置を持っていって、病室で撮影することもできます。
- 島津製作所 RADSpeed Pro
- 島津製作所 MobileArt Evulution
超音波撮影検査
超音波撮影装置は、耳に聞こえない高周波の音(超音波)を体の外から当ててその反射を利用することにより、体内の臓器(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、甲状腺、乳腺など)を画像化し観察する手軽で安全な検査です。
- SIEMENS ACUSON S2000 HELX EVOLUTION
- SIEMENS ACUSON P500