スタッフ紹介

唐原 悟　(→Medical Note）

役職　　：循環器センター・循環器科 部長

出身校　：獨協医科大学

【主な認定資格】
医学博士
日本循環器学会 認定循環器専門医
日本心血管ｲﾝﾀｰﾍﾞﾝｼｮﾝ治療学会(CVIT)心血管ｶﾃｰﾃﾙ治療専門医
獨協医科大学越谷病院 循環器内科 非常勤講師

村井　駿

役職　　：循環器科医長

出身校　：山梨大学

【主な認定資格】
日本内科学会 　　認定内科医
日本循環器学会 　循環器専門医
日本救急医学会 　ICLSコースディレクター
日本心血管ｲﾝﾀｰﾍﾞﾝｼｮﾝ治療学会(CVIT)　認定医

坂下健明

役職　　：Nurse Practitioner 課係長
出身大学：国際医療福祉大学大学院

【主な認定資格】
保健医療学専攻修士
日本NP教育大学院協議会　診療看護師
特定行為全区分(21区分38行為)取得
特定行為研修指導者、特定行為に係る指導者育成研修修了者
日本循環器学会推奨特定行為区分修了者
INE認定
心不全療養指導士
JMAT/AMAT修了
JIVCARES PICCチーム役員
日本NP学会関東ブロック地方会役員

「24時間365日緊急心臓カテーテル対応」

夜間・休日問わず24時間365日、緊急治療を要する急性心筋梗塞や不安定狭心症に対する緊急心臓カテーテルに対応致します。

「より低侵襲で質の高い治療とチーム医療」

当院では治療の難易度に関わらず、可能な限り橈骨動脈(患者さまの手首の血管)からカテーテル検査及び治療を行なっております。患者様に負担の少ない橈骨動脈からの治療だからといって、大腿動脈(鼠径部)からの治療より成績が劣ることはない、質の高い治療と自負しております。当院循環器科部長唐原が開発したRU375(NIPRO社)や研究に関わったφワイヤー(Medikit社)は、橈骨動脈からの治療により特化したデバイスで、優れた治療成功率の維持に貢献しております。　(→Medical Note）
当カテーテル検査室のスタッフは「医師」「看護師」「放射線技師」「臨床工学技士」「医師事務」の５職種で構成されており、個々がプロフェッショナルです(医師は日本心血管インターベンション治療学会専門医、看護師はインターベンションエキスパートナースもしくは診療看護師、放射線技師は日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師の資格をそれぞれ取得しております)。また、個々のスキルのみではなく、互いに連携をとることでチームとしても高い医療レベルを維持しております。 今後も全国の学会や研究会に、チームとして積極的に参加し、それぞれのジャンルで最先端の情報を共有し、それを患者様に還元してまいります。

地域医療の活性化

治療の主役は我々ではなく患者さまです。そのためには病気と闘う患者さまにはより高い知識を持って頂き、「お医者さん任せます」ではなく、「より良い治療を選択します」に思考を変えて頂く必要があります。我々は定期的に施設や市民会館に出向き医療講演を行うことで、患者さまと一緒に、この地域での医療の質向上を目指しております。また、我々の大先輩でもある開業医の先生方との医療連携にも力を入れております。　(→Medical Note）

冠動脈疾患と真剣に向き合う~より低侵襲に的確な治療に向けて

我々循環器科は画像診断・血管内治療(経皮的冠動脈インターベンション:PCI)に強いこだわりを持っております。特に当院では次世代超高精度CT(Siemens photon counting CT ※2026年4月導入予定)、 Cathworks FFRangioを用いてより正確な冠動脈評価を行っております。また、Coroflowカルディオバスキュラーシステムを用いた冠微小循環障害評価も行っており、患者様に最適な治療を選択しております。

・Siemens photon counting CT

X線光子を直接数える(カウンティング)ことで、従来の冠動脈CTよりもはるかに細かな組織や構造を識別でき、直接デジタル変換するので患者様の被ばく量を最大で約100分の1にまで減らして極めて高画質な画像が得られます。また心臓の重度の石灰化血管の評価など、これまで得られなかった新しい臨床情報を提供し、より正確な診断に役立ちます。

・Cathworks FFRangio

高度な人工知能とアルゴリズムを組み合わせ、通常の血管造影像を用いて冠動脈狭窄病変より末梢の組織に十分な血液が供給されているかを算出し、冠動脈全体に対して迅速かつ信頼性の高い生理学的データを提供します。従来の冠動脈内にワイヤーを挿入する方法と比べて、検査時間が短縮し安全に評価が可能となります。

・冠微小循環障害

「微小血管狭心症、冠微小循環障害(Coronary Microvascular Disease：CMD)」とは、労作時や安静時に問わず、発作的に胸部違和感(胸の痛みや絞扼感)を認める疾患です。

従来の冠動脈造影検査や冠動脈CTで評価できる冠動脈は心臓の血管のわずか5％程度とされており、それらの検査で確認できない微小冠動脈は心臓の血管の95％を占めるとされています。冠微小循環障害は、この微小冠動脈に血流障害が生じることで胸部症状が出現すると考えられております。通常の狭心症とは違って比較的女性に多く、女性ホルモンの影響も示唆されております。実際の検査方法は、心臓カテーテル検査の一環で行い、冠動脈内に圧/温度センサーの付いたワイヤーを挿入し、温度変化を検出することで冠微小循環障害を評価します。

まだまだ国内で普及率が低い検査です。胸の違和感や息切れがあるのに「検査では異常なし」と言われてお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。(文責　村井駿　循環器科医長)

活動・講演内容

詳細はこちら

【執筆】

・Coronary Intervention 2008 Vol.4 No.1(メディアルファ社):共著
「新しい3Fr診断カテーテルとΦワイヤー　唐原 悟

・これから始める心臓カテーテル検査(medica lview社):共著
「IV 4-1. DRAの穿刺と止血」「IV 4-1. 橈骨動脈止血デバイスradial 止血」　唐原 悟

・心血管インターベンション　起死回生の一手(Medical View社):共著
「ガイドワイヤー穿孔を起こし、止血に苦慮した症例」　唐原 悟

・Distal Radial Artery Approach(中外医学社):共著
「日常待機症例におけるdRA症例と実際：６Fr GC」　唐原 悟

・心血管インターベンションエキスパート6 合併症克服(Medicalview社): 共著
V穿刺部合併症「橈骨動脈アプローチの場合」　唐原 悟

・新PCI・カテーテル室のピンチからの脱出　達人が教える119のテクニック(南江堂): 共著
I　PCI前の戦略を熟知する！　治療決定に迷うとき　c. 3枝病変でPCI治療は可能か?　 唐原 悟

・今さら聞けない心臓カテーテル(Medical View社): 共著
「Q27 橈骨動脈穿刺のコツを教えてください」「Q28 遠位橈骨動脈穿刺のコツを教えてください」
「Q31 血管の蛇行がある場合のカテーテル挿入のコツを教えてください:橈骨・上腕動脈アプローチの場合」
「Q58 ガイドカテーテルはどのように選択すれば良いかを教えてください：橈骨・上腕動脈アプローチの場合」
「Q126 止血にご用心⑤: 止血デバイス「TRバンド」について教えてください」
「Q127 止血にご用心⑥: 止血デバイス「とめ太くん」について教えてください」
「Q129 穿刺部合併症③: 橈骨動脈アプローチ/遠位橈骨動脈アプローチ」　唐原 悟

【オペレーター】

主な取り扱い疾患

虚血性心疾患(狭心症　心筋梗塞)　(→Medical Note）:ロータブレーダー/Orbital AtherectomySystem認定施設
閉塞性動脈硬化症: 血管内治療(カテーテル治療)
うっ血性心不全
徐脈性不整脈: 恒久式ペースメーカー植え込み術
頻脈性不整脈: カテーテルアブレーション焼灼術
肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症：下大静脈フィルター留置術
シャント閉塞: 経皮的シャント拡張術(VAIVT)

主な症状

胸痛、動悸、むくみ、失神、めまい、息切れ等

非常勤医師紹介

岡安 智道

役職　　：循環器センター・循環器科 医長

出身校　：鹿児島大学

【主な認定資格】
日本循環器学会 認定循環器専門医
日本心血管ｲﾝﾀｰﾍﾞﾝｼｮﾝ治療学会(CVIT)心血管ｶﾃｰﾃﾙ治療専門医

石井 庸介

日本医科大学　副院長 心臓血管外科教授

網谷　亮輔

日本医科大学　心臓血管外科講師

森嶋 素子

日本医科大学　心臓血管外科

上田 仁美

日本医科大学　心臓血管外科

田辺 友暁

綾瀬循環器病院　心臓血管外科

田中 数彦

春日部中央総合病院　不整脈科部長